MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2012) で macOS と Xubuntu 19.10 Eoan Ermine をデュアルブートする

Background image by Bharat Siddam from Pixabay

前提

パーティションの分割

まず FileVault が有効な状態ではパーティション操作が出来ない ので、システム設定から解除する。 解除するだけで数時間かかるので気長に待つ。

FileVault の無効化が済んだら、 Mac 用ディスクユーティリティ を使って Xubuntu インストール用のパーティションを用意する。

初期状態だとパーティション作成メニューが選択出来ないので、 No partition scheme option when erasing a USB disk in MacOS High Sierra? - Ask Different を参考に 全てのデバイスを表示し、 ボリュームではなくディスクを選択 する。

今回は単純に半分を mac に、もう半分を Xubuntu で使うように二等分した。 パーティション追加時の初期状態のまま。

このパーティション分割も数時間かかるので気長に待つ。

起動用USBドライブの作成

xubuntu-19.10-desktop-amd64.isoXubuntu 公式サイト からダウンロードする。

Create a bootable USB stick on macOS | Ubuntu を参考に、 Etcher で上記の OS イメージを焼く。

用意したのは容量 2GB という骨董品レベルの USB スティックドライブだったが、問題なく動いた。

Xubuntu インストール

Startup Manager を起動し、上記の起動USBドライブを挿入する。

すると下の画像のように黄色い EFI Boot という名前のドライブが出現するので、 これを選択する。

何故か二つ出現することがあるのだが、どちらを選んでも大丈夫そうだった。

初期状態では Wi-Fi が使えない はずなので、 Rankie の有線LAN アダプタ など ドライバのインストール不要な適当な USB イーサネットアダプタを用意しておく必要がある。

インストール時に グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする をチェックしておくと、 初回起動時から Wi-Fi が使えるようになる模様。

いずれにしても有線環境は必要。

SwapFaq - Community Help Wiki を参考に以下のように swap パーティションだけ用意したが、 別に要らなかったかもしれない。あとから SwapFile を追加することも出来るようだし。

ブートローダをインストールするデバイス は Xubuntu のルートパーティションを選択した。

インストール完了後はデフォルトで Xubuntu が起動するようになる。

変えたくなったら再び Startup Manager を起動すればよい。

Xubuntu 初期設定

キーテーマをEmacs風(macOS風)にする

xfconf-query -c xsettings -p /Gtk/KeyThemeName -s Emacs

タッチパッドの設定(ナチュラルスクロール、水平スクロール)

以下のようなシェルスクリプトを作成し、 セッションと起動 メニューからログイン時に実行するように設定する。

#!/usr/bin/env bash

synclient VertScrollDelta=-$(synclient | grep VertScrollDelta | awk '{print $3}')
synclient HorizTwoFingerScroll=1
synclient HorizScrollDelta=-$(synclient | grep HorizScrollDelta | awk '{print $3}')
ソースコード 1: fix_scroll.sh

キーボードの設定(ファンクションキーの有効化)

echo 'options hid_apple fnmode=2' | sudo tee -a /etc/modprobe.d/hid_apple.conf

macOS Dock 風のランチャ(Plank)

シンプルな Dock 風のランチャ Plank をインストールし、 セッションと起動 メニューからログイン時に実行するように設定する。

sudo apt install plank

Alfred, Spotlight 風のランチャ(Albert)

AlfredSpotlight のような使い心地のランチャ Albert をインストールし、 セッションと起動 メニューからログイン時に実行するように設定する。

curl https://build.opensuse.org/projects/home:manuelschneid3r/public_key | sudo apt-key add -
echo 'deb http://download.opensuse.org/repositories/home:/manuelschneid3r/xUbuntu_19.10/ /' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/home:manuelschneid3r.list
apt update
apt install albert

Cica フォントの追加

miiton/Cica: プログラミング用日本語等幅フォント Cica(シカ) をインストールする。

wget https://github.com/miiton/Cica/releases/download/v5.0.1/Cica_v5.0.1_with_emoji.zip
unzip Cica_v5.0.1_with_emoji.zip
sudo mv *.ttf /usr/local/share/fonts/
sudo fc-cache -fv

asdf のインストールと設定

asdf をインストールし、プラグインに必要なパッケージをインストールする。

sudo apt install \
  automake autoconf libreadline-dev \
  libncurses-dev libssl-dev libyaml-dev \
  libxslt-dev libffi-dev libtool unixodbc-dev \
  unzip curl \
  libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev -y

Emacs のインストールと設定

GNU Emacs をインスールし、利用するパッケージをインストールする。

sudo apt install build-essential texinfo aspell ripgrep cmigemo -y
sudo snap install emacs --classic

ターミナル関連の設定

wget -qO - https://apt.thoughtbot.com/thoughtbot.gpg.key | sudo apt-key add -
echo "deb https://apt.thoughtbot.com/debian/ stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/thoughtbot.list
sudo apt-get update
sudo apt install rcm curl fzf fasd tmux powerline -y
curl -sL --proto-redir -all,https https://raw.githubusercontent.com/zplug/installer/master/installer.zsh | zsh

fzf は /usr/share/doc/fzf/README.Debian にある指示に従う。

git の認証ヘルパ設定

sudo apt-get install libsecret-1-0 libsecret-1-dev
(cd /usr/share/doc/git/contrib/credential/libsecret/ && sudo make)
echo -e "\n[credential]\n helper = /usr/share/doc/git/contrib/credential/libsecret/git-credential-libsecret\n" >> ~/.gitconfig.local

HiDPI への対応

全般

外観 メニューで 設定 タブの ウィンドウ拡大縮小2倍 に設定する。

/etc/environment に以下を追記する。

GDK_SCALE=2
QT_AUTO_SCREEN_SCALE_FACTOR=0
QT_SCALE_FACTOR=2

Emacs

フォントサイズが小さいままなので、サイズ指定を倍にすることで暫定対応。

ただ、画像やモードラインの高さなどが小さいままなので、対応検討中。

GIMP

テーマ設定でフォントを大きくするしかない。

cp -r /usr/share/gimp/2.0/themes/Dark ~/.config/GIMP/2.10/themes/MyDark

等で元になるテーマをコピーし、以下のような指定を追記(コメントアウトを解除)する。

gtk-font-name = "Noto Sans Regular 18"
font_name = "Noto Sans Regular 18"

参考にしたリンク集

yewton
yewton
ソフトウェアエンジニア

父親兼エンジニア

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関連項目